Q1 どのような場合に手術が必要となりますか?
A1 薬による治療を継続していても、めまい発作が頻発し、
仕事や日常生活に支障が生じる場合などに手術を考えます。
 

めまいの治療は薬による治療が中心となりますが、症状が重い場合は完全に治すことが困難なことも少なくありません。メニエール病の場合はめまいだけではなく、難聴などの耳の症状をともないます。中でも症状の重いメニエール病の場合は、薬でめまい発作の回数を減らしたり、症状を軽くしたりすることはできますが、難聴の進行は薬では防げないことがあります。めまいがあまりにも頻繁に起こって日常生活に支障が生じたり、難聴の進行が早い時には手術が行われることもあります。

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Q2 どのような手術を行うのですか?
A2 めまいの原因を除去したり、めまいに関係する神経を切断したり、薬を耳の中に注入するなどの手術方法があります。
 

めまいの原因がはっきりしていれば、その原因を取り除く手術が行われます。たとえばメニエール病の場合、 耳の中のむくみ(水腫)がめまいの原因となるため、この水腫を解消するべく耳の奥(内耳)の一部分を切開し、むくみの源である内リンパという液体を流出させます。また、両耳にそれぞれ存在するめまいに関係する神経のうち、原因のある側の神経を切断する手術方法もあります。そのほか、耳の中に薬を注入するといった比較的簡便な方法など、これら以外にも様々な手術方法があります。病気の種類や症状の程度、患者さんの年齢や仕事の状況、手術後の生活環境などから患者さんにとって最良の手術方法を選んで行っています。

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Q3 手術後、どのくらいで日常の生活に戻れますか?
A3 手術の種類にもよりますが、たいていの場合
手術後1〜2週間で退院となります。
 

一般的には、手術後 1〜2週間で退院となります。また、耳の中に薬を注入するといった比較的簡便な方法だと、入院しなくてもその日のうちに帰宅することができる場合もあります。

いずれの手術方法でも、すぐにめまいが解消されるというわけではありません。手術後ふらつく感じが残ることもありますので、退院後も薬を服用し、リハビリを行いながら、 1年以上経過をみていく必要があります。手術後の経過については個人差がありますので、詳しくは主治医にお尋ねください。

また、めまいの手術は非常にデリケートなものなので、手術方法や手術後のことなど、主治医と十分相談していく必要があります。

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